最近、「写経(しゃきょう)」に興味を持つ方が増えてきています。
お寺で体験したことがある方もいれば、
「家で静かに心を整える時間がほしい」と思って始める方も多いようです。
今回は、
✔ 写経とは何か
✔ なぜ写経をするのか
✔ 歴史
✔ 写経におすすめの筆記具
✔ 文字・書体
✔ 紙の選び方
などを、文具屋目線でやさしく解説していきます。
写経とは?かんたんに言うと何をするの?
写経とは、仏教のお経(経典)を一文字ずつ書き写すことです。
代表的なのは「般若心経(はんにゃしんぎょう)」で、短く、初心者にも取り組みやすいため人気があります。
本来は、
✔ 仏様の教えを後世に伝える
✔ 功徳(くどく)を積む
✔ 心を清める
といった宗教的な意味合いが強いものでした。
しかし現代では、
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心を落ち着かせたい
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集中力を高めたい
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デジタル疲れから離れたい
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静かな趣味を持ちたい
といった理由で、宗教に関係なく取り入れる方も増えています。
なぜ写経をするのか?写経の目的・効果
写経の一番の魅力は、
👉「心が静かになること」です。
写経で得られる主な効果
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気持ちが落ち着く
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雑念が減り、頭がスッキリする
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集中力が高まる
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自分と向き合う時間が持てる
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字を書く練習にもなる
スマホやパソコンに囲まれた生活の中で、
「紙に向かって、ただ文字を書く時間」は、
想像以上に心を整えてくれます。
私のお店でも、
「眠れない時に写経をすると落ち着く」
「イライラした時に写経をしている」
というお客様がいらっしゃいます。
写経の歴史|昔の人は命がけで書いていた
写経の歴史は古く、日本では奈良時代(8世紀)から行われてきました。
当時は印刷技術がなく、
お経はすべて手書きで写すしかありません。
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僧侶
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貴族
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時には一般の人々
が、仏教を広めるため、
また願い事や供養のために、
一文字一文字、丁寧に書き写していました。
写経は
✔ 国家事業
✔ 戦乱や疫病を鎮める祈り
✔ 家族の健康祈願
などの意味も持っていました。
現代の私たちが気軽にできる写経も、
もともとはとても尊い行為だったのです。
写経におすすめの筆記具|文具屋の本音
写経は「毛筆でなければいけない」と思われがちですが、
実はそんなことはありません。
初心者におすすめ
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筆ペン(中字〜細字)
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サインペン(写経用)
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ゲルインクボールペン(黒)
👉 **一番大切なのは「書きやすいこと」**です。
無理に筆を使うと、
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手が疲れる
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字が崩れる
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続かない
という原因になります。
本格派の方におすすめ
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毛筆
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万年筆(中字〜細字)
万年筆で写経される方も、実は結構いらっしゃいます。
インクの流れが良く、
「すーっと書ける感覚」が心地よいのが理由です。
写経の文字・書体について
写経では、
✔ 楷書(かいしょ)
で、丁寧に書くのが基本です。
お手本付きの写経用紙を使えば、
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文字の大きさ
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バランス
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行間
が整いやすく、初心者でも安心です。
「字がきれいでないとダメ?」
と思われがちですが、まったく気にしなくてOKです。
写経は、
👉 上手に書くためのものではなく、
👉 心を整えるためのもの。
これが一番大切なポイントです。
写経に使う紙の選び方
写経用の紙は、
✔ 滲みにくい
✔ 裏写りしにくい
✔ 書き心地が良い
ものがおすすめです。
よく使われる紙
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写経専用紙
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和紙
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中性紙の上質紙
万年筆や筆ペンを使う場合は、
インクに強い紙を選ぶとストレスがありません。
和紙を使うと、
紙の風合いを楽しみながら書けるので、
気分転換にもなります。
写経の始め方|家で気軽にできる
用意するもの
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写経用紙(お手本付きがおすすめ)
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筆記具(筆ペン・ペンなど)
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静かな時間(10分〜でOK)
ポイント
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無理に最後まで書かなくていい
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1行だけでもOK
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毎日でなくてもOK
「続けられる形」が一番です。
まとめ|写経は“心のメンテナンス”
写経は、
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仏教の伝統
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書く練習
-
心を整える時間
この3つが合わさった、とても奥深い習慣です。
高価な道具も、特別な技術もいりません。
お気に入りのペンと紙があれば、
今日からすぐに始められます。
忙しい毎日の中で、
ほんの10分、紙に向かう時間を作ってみませんか?
きっと、
心が少し軽くなるのを感じられると思います。

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